あくまで天使です。


「聞いてるんですか葉木先輩!」


その怒声で私は我に返った。


思考の海に肩までどっぷりつかって答えを探していたというのに、どれだけせっかちなんだ。


でもそのおかげで答えは出た。


簡単なことだったんだ。別にあれこれ頭を悩ませる必要もなかったし、隠す必要すらない。


「………私は」


今日一日、いやきっと出会ったころから………


< 435 / 625 >

この作品をシェア

pagetop