あくまで天使です。
と思ってたらいきなり核心に迫るような口調。
よめねぇ………と舌打ちをする前に襲ってきた感情は、不可解でなく憤怒だった。
「てってめえ!なんで俺の名前知ってんだ!」
「葉木さんが呼んでいたじゃないですか」
僕は聞いている、というように耳を指さす仕草ですら頭にくる。
「そうか………だったら言っとく。おれの名前を呼ぶな!」
「呼んでいいのは葉木さんだけ、とかそういう浪漫あふれる展開なんですかねえ」