あくまで天使です。
「………というわけで、なんかべリアルの様子おかしいのよ」
部活も終わり、グランド整備でトンボを雑に動かしているときに、月緋に相談した。
「で?私に相談されても困るんだけども」
ベンチに堂々と腰がけている月緋は、そっけなく答える。
「まあまあ。友人の悩みだと思ってさ」
「友人?そんなすばらしいものどこにいるというの?」
お約束な返しをした月緋は、なんやかんや言いながら考えるそぶりを見せた。
うーむ………と唸り声を上げ、すぐにまた私に顔を向ける。
「わかんないわ」