あくまで天使です。


「お出かけとかしたら気持落ち着くかもしれないわ。まあ推測でしかないけど」


「つっ月緋ー!」


感涙をこぼし、勢いをつけて抱きついてみようとしたが、コンマの差でわきへよけられ、私の両腕は宙を抱きしめた。


きっと照れてるんだよね!


ほら今はやりのツンが多いデレなんだよね!


ポジティブで、彼女に対してとてつもなく失礼なキャラ付けをして自分を慰める。


「………お出かけかぁ」


いいかもしれない、と夕日のほうを向いて頬の赤さをごまかすのであった。


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