あくまで天使です。
二日目 目撃
私は見てしまった。
見てはいけない、見たとその本人にばれたら一瞬で、私はこの世とは思えない責め苦を味わい、最終的には簀巻きにされて海に投げられるか、ドラム缶に突っ込まれて火あぶりにされるかという程のレベルのことであった。
つまり生命の危機であった。
だが、そこで黙って何も見ぬふりをして残りの人生を安定的に歩めばいいものの、私は数秒で散るか咲くかの間際に滞在することを決意した。
恐れる反面、それは好奇心を大いにくすぐられるものでもあったから。
あの月緋が、イケメンと一緒に肩を並べて散歩してたなんて。
どうだ?気になるだろ?
地面に埋められたくなかったら、逃げたほうがいいよ。