見えない恋形
「眞白ーおは。」
「おはよう、智枝ちゃん。」
教室に入ると親友の智枝ちゃんと早速、挨拶を交わしそのまま話に込み入った。
「そういえばさ、今日あの子来るらしいよ。」
智枝ちゃんがぼそりと発したそのことば、私の運命を変えることになるとは知らずに聞いていた。
「あの子って?」
「ほら、去年入院してた…誰だったっけ?」
智枝ちゃんは頭を掻きながら「んー」としばらく考えた後、結局思い出せなかったみたいで別の話しに変わった。
今年の主任は誰だとか、どの教科がどーなるとか色々。