あなたと同じ空の下…。
「ごちそうさまでした。私片付けます。」



なにかしなきゃ・・・



後片付けを終える。



「おじゃましました~!」



「また、おいでね~!」



豊の家族はとても親切で、とても胸が痛んだ。


私は豊の家を後にし、いつもの帰り道と反対の道へ曲がる・・



いつもの場所へ・・向かった。



かばんから携帯をとり、翔へ電話する。




「もしもし?ティナだけど。」



「どうした?」



「どうしたって・・今日誕生日でしょ?」



「・・会えるの?」



「うん。もう来てるよ。待ってるね。」



「わかった。用意していくよ。」



30分後、翔は息を切らし走ってくる。



「待った?」



「ううん。大丈夫。いろいろ考えたら、あっという間!」



「なになに?俺の事?」



「いろいろだよ!気にしないで!」



「お~!こわっ!」



翔はいつものように、笑顔で楽しそうだった。


この笑顔を失いたくない・・・


そう思った。




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