あなたと同じ空の下…。
時は流れ



3月に入った



「はぁ…もうすぐ誕生日だ…また一つ歳とるんだね…」



あきは隣で笑っていた



「大人に近づいたって事だよ!うちらの大人って想像もつかないや!」



電話がなる



「おぅ!ティナ明日休みだろ?明日、指輪買いに行こうぜ!」



「一緒に買いに行くの?なんかロマンチックじゃないな〜!」




「いいだろ!明日迎えに行くからな!」




そう言って電話を切った




「よかったじゃん!豊くんシルバーリングくれるって?」




「うん…一緒に買いに行くみたいよ」



なんだか乗り気になれない



だって、翔がくれるって言ってたし…


でも、ずっと連絡してないから忘れるかもね



そうだよ…きっと忘れてるし、彼女なんかいたりするかも…



自分を納得させる



シルバーリングか…



【19歳の誕生日にプレゼントしてもらうと、幸せになれる】



私はそのジンクスを信じていた


好きな人からもらうんだって…


好きな人…




翔のやさしい笑顔が私の胸を痛める…
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