あなたと同じ空の下…。
「いらっしゃいませ〜」



私はショーケースの中の”天使の卵”のシルバーリングを見ていた



「やっぱりかわいいなぁ〜」



「すいません!これ出してもらえます?」



豊が店員さんを呼ぶ



「ほら、つけてみろよ!」



「うん!超かわいい〜!」



「これプレゼント用でお願いします」



「豊ありがとね!」




「念願の指輪だろ?大事にしろよな!」




「当たり前じゃん!」



それから私達はデートをして、一日を満喫した


私の右手の薬指には、豊からのシルバーリングがひかっていた



豊の存在のしるしのように…




「今日はゆっくり寝ろよ!」



「豊も気をつけてね!」



「バイバイ〜!」



家に着き、部屋に入る




私は指輪を眺める…





携帯がなる




着信中―翔―




えっ…



私は慌てて携帯にでる



「もしもし…?」




「俺、なにしてた?」




「別になにもしてないよ?」



「今一人?」




「うん。家にいるよ」




「公園まで出てこいよ!話あるんだ…」




「わかった!今から行くね」




私は、翔と初めて会ったあの公園に向かう




「おう!久しぶりだな…相変わらずチビだな!」




翔は、相変わらず笑顔でいてくれた




それが、すごくうれしかった…



二人でベンチに座った



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