あなたと同じ空の下…。
私達は、強く強く抱き合い…


お互いの答えや迷いがある事は分かっていたけど、握りしめた手をゆっくりとほどいていく…



そして私達は



遠距離になった…


見送りには行かなかった

翔が東京に行ってもう3カ月がたった




毎日仕事の日々


「今日、誰か残業できる?」



「私、残業しますよ!」



「ティナちゃん悪いね…急にバイトの子が休むとか言ってさ〜!」



「いいですよ!がんばります!」



「じゃ、よろしくね!」




あきが近づいてきた



「あんた最近張り切り過ぎじゃない?」



「そう?働かずもの食うべからず!だよ」



「そんなに稼いでどうすんの?」



「翔に会いにいく!翔にサプライズする!」




「東京に行くの?!」




「そうだよ!」



「絶対、豊くんにバレるよ!」



「……あき。協力してくれる?」


「いいけど、協力ってなにすればいいの?」



「私達2人で東京に行こ?そしたら大丈夫!」



「…店長!私も残業します〜!」



「あき?」




「だって、旅費稼がないといけないでしょ?」




「もぅ、あき… 大好き〜!チュッ」



「ティナが幸せになれるなら、私はなんでも協力するからね!」



「さぁ、仕事仕事!稼ぐぞ〜!」


その夜、翔に電話した。
< 54 / 60 >

この作品をシェア

pagetop