あなたと同じ空の下…。
高鳴る胸を静めながら、私は翔に電話をかける..


「もっし~?着いたか?」


「うん!着いたよん!今ね、あきとパスタ食べてるよ~!」


「いいな~!たくさん食べろよ!」


「もうすぐだね・・会えるね・・」


「おう!もうすぐだ!」


私は、乗る電車や降りる駅などを翔から聞き、メモをとる。



「大丈夫か?これそ?」



「大丈夫だって!任せなさい!」



「心配だけどな!」



私はにやけながら電話を切る。



「ティナ、そろそろ行こうよ~!」



「よし!行くか!」




私とあきはメモを頼りに翔が待つ駅へと向かった




駅はたくさんの人で出口を探すのが大変だった





「ここでいいんだよね・・・」



あきが不安げにいう




「メモどうりだから大丈夫だって!」






あきが私の腕をつつく・・・・




「ねぇ・・・横みて?違う?翔じゃない?」




ドキン・・・




そこには、サングラスをしてじっとこっちをみてる男の人がいた




前より、大人っぽくなった・・翔がいた




翔が近づいてくる




私は、声をかけるわけでもなく、ただ少し大人になった翔をみつめていた・・




「おつかれ!荷物貸して、あきも。」


「ありがと・・」



「おまえ・・なに、固まってんの?」




あきが横から笑顔で翔に話しかける



「しょうがないよ~ずっと翔に会いたかったみたいだし~」



翔が顔をのぞきこむ



「ティナ!久し振り!も~なれて?」


「うん!わかってるって~」




「お~しゃ!じゃ~我が家に行きますか~」




私たちは、地元の話で盛り上がりながら、翔の家に到着した




「ど~ぞ!」



「きゃ~!お邪魔しま~す」


私たちはもう、はしゃぎまくり!


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