神人〜世界を繋ぐ扉〜
「バース」
心配そうに、警告のようにダリアが呟く。バースは拳を握った。
「今の私はゼウスよりも弱いって事は分かる。けど、このまま終わる訳にはいかないんだ。あいつに世界を渡す訳にはいかない。生徒を見捨てる事は出来ない。このまま引き下がる事は出来ない。私にも神人のプライドがあるから」
「バース…」
「前回の戦いで私はお前を守れなかった…。あの時のような過ちはもう繰り返したくない…。今度こそ守りたいんだ。大切な人を」
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