神人〜世界を繋ぐ扉〜
神書の力をもっとよく理解していれば、ダリアは今でも隣りで笑っていてくれただろう。けどもう遅い。ダリアはあの空間で見守ってくれる。
もう、どうする事も出来ない。
「バース」
ヘウ"ンの声に顔を上げると、小高い丘の上に扉を見付けた。
いつ見ても扉は黒く、重厚で重い威圧感を放っている。扉は開いたままになっており、扉の向こうは闇よりも暗い漆黒。
バース達は扉の前に立った。
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