神人〜世界を繋ぐ扉〜
神書を懐にしまいながらゼウスは言う。
「バースはまだパムーにいるよ。今頃、魔獣と戦ってるんじゃないかな?」
「魔獣と!?」
「パムーは次に潰す予定の街だったからね。ちょうどよかった」
「バースが魔獣なんかにやられる訳ありません」
それにバースは自分の手でゼウスと決着を付けると言っていたから、必ずここに来る。魔獣なんかバースの敵じゃない。
ゼウスは笑顔を浮かべたまま口を開く。その笑顔もだんだん憎らしく見えてくる。
< 62 / 168 >

この作品をシェア

pagetop