恋バナ!
ある、ある、あるあるある!!
あたしは後にした教室めがけて走り出した。
回れ右をして、高速度を出して。
駆け抜けた、
階段、購買、コンピュータルーム、2-1、2-2、
2-3・・・・


ガラッ


あたしは教室のドアを開けた。

「蜜柑・・・」

切ない顔をして言う、怜雨。

「蜜柑っ!」

と、いきなり叫びだす桃実。
と思ったら、いきなり抱きつかれた。

「えっ?!」

あたしはとっさに声を出した。
すごく間抜け。
桃実はすごく頭を痛めたようで、
なんだか調子が悪そうな感じだった。
これが、思いやりのある恋バナ部。
そう思わせてやるんだ。
恋バナ部は、1つの認められた部だって。
くだらないなんていわせない。
純情な女子の気持ちを、こういう風に表現してるだけなんだよ?
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