恋バナ!
あたしはとにかく走った。

あと何分?!

「あれっお前馬鹿?」

あたしの後ろで声がした。
あたしはびっくりして後ろを振り返った。

「よぉッ!どした~蜜柑。まぁ大体予想はつくけど」

勇人だ。
朝から・・・な顔見ちゃったじゃぁん!

・・・好きとかって、なんなんだろ。
今、別にドキドキしてるとかないんだけど。

本当に好きなの?あ・た・し!

「無視かよ、朝から感じ悪いな~」

「わっ悪かったわね!」

あたしは考え込んでいたことをシカトと考えられて
少し苛立った。
てか、勇人なんでこんな遅いんだ・・・?

「勇人~!!」

遠くから、可愛らしい女の子の高い声が聞こえた。
むむむ・・・?あれは・・・

“怜雨”

くっと歯をかみ締めて、残念がったあたし。
やっぱり、先越されてる、あたし。
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