恋バナ!
そしてあたしたちは教室に着いた。

「ギッリギリセーフ!」

あたしたちは2人で叫んだ。
勇人はあたしたちを見て隣のクラスから
“バーカ”と言った。

くっそやろー!
こんなのが好きとか言ってたあたしが馬鹿みたいだよぅ。

「怜雨、蜜柑、おはよっ」

「桃実~見て!あたしがいるんだよっ
すごくなぁ~い?すごくなぁ~い?」

勇人に見えるように喜んでみた。
馬鹿みたいだけど、こうするしかないし?

「調子のんないで」

怜雨はそういって、あたしたちから離れていった。
えっ?怜雨??

「どしたの怜雨」

桃実が不安そうに見つめる。
あたしは何にも言葉をかけることができなかった。

あたしのせいだとしか、思えないし。

勇人のこと、言ったほうがいいのかな。

あたしは1人で考え込んだ、

結局遅刻になりながら。

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