恋バナ!
「怜雨おそいねー」

桃実はやっと落ち着き、立ち上がって飾られた恋バナ部の看板を直した。

「どした?」

「んー曲がってた」

桃実は優しく微笑んだ。
桃実にこのことはなしたら、なんていわれるのかな?
怜雨が先だから、やっぱそれ?

あたしはどうすることもできなかった。





この気持ちの意味も、まだよく知らなかった。




幼い恋愛感情を馬鹿にする悪魔と、まだ早いとなだめる天使。

どちらを信じていいかわからないあたしへの負担はどんどんかぶさっていった。
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