最強で最高な恋の物語。略して「最恋」〜サイコイ〜
彼は朝、
きっちり7時には起きるそうなのですが、
やっぱり眠いらしく…
毎朝図書室に来ては
カウンターに突っ伏して寝ています。
寝てても、かっこいい。
寝顔をありがとう!!
いや、待て。
あたし、変態じゃないから。
いや、変態とかどーでもいいけどさ、
とにかく1秒でも彼の顔を拝めると
今日一日を
ハッピーに乗り切れそうな気がするんですよ!!
6時間目の数学は嫌だけど。
よし、今日も拝んだ・・
ありがとう、海瀬君・・
君のおかげで私は今日も
一日きっとハッピーに過ごせ・・
「おはようございます。」
なんて拳を握りながら悶々としていると
気づけば彼は私の目の前に立ち目をこすって挨拶をしていた。
「んぇ!?あっお、起きてたの・・おはようっ」
「はい、美架さん。おはよーございます」
「うぇあ、お、おふぁよーございま・・・ふ。
ちょっと喋れな・・ふあははは(笑)」
「(笑)」
そう言って彼は
あたしのほっぺたをむにむにと
引っ張って遊び始めた。
そう、これが
【先輩後輩とは思えない幼い絡み】
なのです。