最強で最高な恋の物語。略して「最恋」〜サイコイ〜
#2

「帰り道」

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「ねぇねぇ、海瀬君って兄弟とか居るの??」

そんな他愛もない質問をしながら
あたしと海瀬君は通学路を並んで歩いていた。

「あ。いますよ、弟と弟と弟と弟と弟と弟・・・ですかね」

一つ一つ指を折りながら数える海瀬君。

「えっそんなにいるの!?すごいねー!」

あたしは思わず、
押していた自転車を止めた。

「・・嘘です(笑)」

「えっ・・嘘なんかい!(笑)」

ちょっぴりこける振りをしながらも
リアクションをするあたし


そんなあたしを見て
少し意地悪そうに、
からかうように笑みを浮かべる海瀬君。


そんな笑顔が好きで。


大好きで。


もう1年も前からの片思い。


ずっと言えなくて
言う勇気なんてなくて
ずっと表に出さなかった

彼に想いを気づかれたら
もう終わりだと思ってるから
だから言えない…

苦しいほどに愛おしくて
泣きそうなくらいに切なくて
だけどどんなに苦しくても
切なくても悲しくても

ただ、一番に君が好き。


君が好きなんだ
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