最強で最高な恋の物語。略して「最恋」〜サイコイ〜
・・・・えっ?
えぇえええぇ!?
とっとんでもない・・!!
ペットボトルならまだしも、
ストローなんて・・!
いや、あんまり変わんないけどさ!
か、か、間接きっ・・
これって少女漫画でよくある間接キッ・・
首をかしげつつも
ヒョイッと手に持ったパックジュースを
私に差し出す彼。
「え、ぁああぁい、いいよっ!!」
何故断った。あたし。
恥ずかしさゆえに、
断ったあたし。
なんてバカなんだ!!
そして、
差し出されたジュースを飲んでもないのに
じわじわと増す恥ずかしさをこらえつつ
頑張って出た言葉が・・・
「・・・グミ、食べる?」
「いいんですか!!」
彼は喜んで手を差し出した。
「はいっ」
ちょこんと彼の掌におかれた一つのグミ。
彼はそれを少し嬉しそうに口へ放り込んだ。
そして「おいしいです」と
一言つぶやいた。
ああ、
こんなふうに小さな事で幸せを感じ
こんなふうに平凡に彼と恋人になれたら・・・
なんて、何度思った事だろう。