最強で最高な恋の物語。略して「最恋」〜サイコイ〜
#3
「恋心」
明日も会えるかなあ・・
一緒に帰れたらいいなあ・・
そんな淡い願望を抱きながら
私は眠りについた。
『・・・好きです。
僕と付き合ってください・・・』
夢の中で彼がそう言っていた。
しかし翌朝には
豪快な目覚まし時計のアラームと
寝ぼけてしまっているせいで
それが“誰”なのかは
覚えていないのだが、
朝目覚めると
何故だか
ほわほわと浮いた気分でいる。
せっかく良い夢を見たというのに、
なんて罪な奴なんだ私は。
バタバタと支度をし、
「いってきまーす!!」と
元気よく家を飛び足したあたしは
颯爽と自転車にまたがり、
日が照りつつも
少し冷たいそよ風を受けながら
学校へと向かった。