明日を見て
ウィーン。


コンビニに入りおにぎりが陳列している傍にあるホットレモンを2つ取り、化粧品の列に行きハンドクリームを手に取りレジに並ぶ。



「680円です。」



朝番の女の子はけだるそうに接待する。



支払いを終え、そっと唇を付ける。



蜂蜜の程良い甘さが決め手の商品で、毎年この季節になると手放せない1つだ。



コンビニからでて、学校のある方角へと歩みを進める。



”私立梨宮高等高校”

シリツ リキュウ コウトウコウコウ



ここが私が通っている、高校だ。



「ハヨ」



『ん。』



「相変わらず朝は弱いって?
しーちゃん?」



『・・・。
五月蠅い口だな?
黎。』






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