アリスと子ヤギ達〜食べ過ぎは…〜[企画・もしアリス]
私は、開けっ放しになったドアまで歩いていた。

森を見るが、誰の影もない…。

「ま、あの子達には…、求めても無駄なのかな…。」

と、ドアを閉めて、またテーブルに戻った。

「ご馳走になったお礼は…しないとね…。」

私はテーブルの上の食器などを片付けて、洗ったりした。

家に居る時には、自分からはしないけどね。


「だから、アリスは太るのよ!」

と、お姉ちゃんの嘲笑う顔が浮かんだ。

なにぃ〜と、思いつつ淋しくなってきた。

「お姉ちゃんと…、もうケンカをする事もないのかな…。」

私は重たい足どりでテーブルにつき、椅子に腰掛けた。
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