アリスと子ヤギ達〜食べ過ぎは…〜[企画・もしアリス]
ふと右手を見てみると、包丁が無くなっていて、逃げているうちに落としたのだろう…。

私は、次第に包丁を突き付けるお母さんヤギに、壁際に追い詰められていた。

「みんな…早く…帰って…きて…グスッ…」

もう、私の顔は涙と鼻水でグチャグチャになっていて、とても他人様に見せられるような顔ではなかった…。

と言っても、殺されたら関係はないけどね…。

「なんて…酷い顔。」

と、お母さんヤギに言われて、誰のせいでこうなってると思ってるのよ…という考えが過(よ)ぎる。
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