アリスと子ヤギ達〜食べ過ぎは…〜[企画・もしアリス]
そんな私の願いも虚しく、

「い、痛い…。」

と、お尻を撫でている子ヤギを兄狼は捕まえて持ち上げた。
子ヤギを口の前まで持ち上げた兄狼は、

「さてと…メス豚の前に頂くとするか…。」

と、舌なめずりをした。

それを見て、

「う…うわぁ〜ん…やだよぉ〜。」

と、子ヤギは泣き、そして足をばたつかせた。

私のせいで…あの子が…。
うう〜ん…、そんな事は決してダメ…。

私は覚悟を決めたの…。

「その子を放して…。私を食べて…。」

そう言って、木を降りる私を兄狼は、ニヤッと笑って見たのでした。
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