アリスと子ヤギ達〜食べ過ぎは…〜[企画・もしアリス]
私はもはや、絶望感すら感じる事が出来ないでいた。

「おい、そのヒラヒラした全身の服…なんとかしろ!!」

と、腰砕けの私を引っ張って立たせながら兄狼が怒鳴った。

「脱げ…って事?」

弱々しい私の返事に、満足そうに兄狼は頷いた。

なんて奴…と思いながら、肩で結んであるドレスの紐を解こうとした時に、ある考えが浮かんだ。

「ねぇ…せめて…脱ぎ終わるまでは見ないで…お願い…。」

と、私は涙を溢れさせながら兄狼に囁いた。
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