レモン&ミカン
「俺さ、最低だよな…。」
「え?」
「あの、海いった日の帰り美由に再会してさ、それからまた会うようになってた。 本当ごめんな? 俺から告白したのに、こんな傷つけるようなことして。」
奈菜美を悲しませたくないと思って、いつも以上に優しく接する俺。
んな悲しむんじゃねぇよ…
こんな俺のこと。
奈菜美の涙見て
俺の胸が痛む。
「ちょ、奈菜美待てよ!!」
咄嗟に奈菜美の腕を掴む。
今さらなんだよって感じだよな…
「何?」
「最後に…。」
俺は奈菜美をギュって抱き締めた。
この時俺は、奈菜美は美由とは違うって感じてさ。
いつの間にか、
美由に似ている奈菜美じゃなくて、奈菜美っていう1人の女の子として
思い始めてたのかもな。
泣いてる、俺の為に泣いてくれてる奈菜美がいとおしくて。
離したくなくなる。
「本当ごめん。奈菜美傷つけて、本当にごめん。」
なにしてんだろーな…、こんなことして。
だっせー;;