先生・・・大好き。
入学
私、沖田葵。

入学式、親友の美優と一緒に学校の門をくぐる。

「やっとうちらも、高校生だね」

「うん!青春満期したいよね。あーあ良い男子いないかなー?」

そんな事を言いながら歩いていたら

ドサッ

何かにぶつかった。

”やばい、先輩か先生っぽい”

「すみません」

顔を上げると、ピシッとスーツを着こなした、先生?が立っていた。

先生にしては、もったいないぐらいの綺麗な顔立ちだった。23歳ってとこかな?

「コラ、入学式早々教師にぶつかってんのか?これからは気を付けろよ」

名簿で軽くたたかれた。

「美優、・・・私 あの先生に恋しちゃった・・・」

シーン

「えっ?本当?葵」

「うん」

私は、そのままうなずく。

「そうだね、結構イケメンだし、美優は応援するからね」

「ありがとう、美優」


ピー


ベルが鳴った。

「美優、行こ!初日から遅れちゃまずいよー」

クラス分けの紙を見る。

一組・・・ないや

二組・・・ここにもないね

三組・・・有った!うちら同じクラスだよ。良かったー

「これからも、ヨロシクね」

「葵、担任あの先生だったら良いね」

「もう、からかわないでよ」

「ほら、さっそと行こ」


ガラッ


セーフ!まだ先生は来てない。

運よく、私と美優は、隣の席だった。

美優と話していると、


ガラッ

ドアの開く音、見知らぬ先生が入ってきた。たぶん担任の先生。長身で、メガネをかけて

いる、怖そうな先生だ。20代後半かな?

「はい、私がこのクラスの担任の、村田恵介だ。なにか質問のある生徒はいるか?」

「ハーイ!先生には、恋人とかいるんですか?」

一人の、女の子が聞いた

「その質問はなんだ?生徒が先生へする質問ではないだろう。私の生徒となった今、そう

 いう言動は、慎みなさい」

一気に教室は静まりかえった。

「ほかに何も無いのであればHRは終了する」

シーン

「何も無いようだな。では終わりだ」

先生は、教室を出て行く。

「美優ー。あんな先生いやだよ~。さっきの先生はどこの担任なの?」

「あー、二組の担任らしいよ。数学担当で、小出俊だってさ」

「情報速っ」

「まあね」







< 1 / 34 >

この作品をシェア

pagetop