青い月の夜に
出会いと始まり
うだるような暑さの続く高3の夏休み。
コンビニに入るとクーラーが効いていて体の熱が引いて行く。
私は一直線にアイス売り場に直行すると、ソーダ味の棒アイスを手に取った。
会計を済ませ、外に出ると夜にも関わらず、もわっとした生ぬるい空気が体にまとわりついてうんざりする。
あとどれくらいこの暑さが続くのだろうとため息をつきながら、アイスのパッケージを開けると齧りついた。
キーンと突き抜けるような冷たさ。
夏にはやっぱりこれだね!とアイスを口にしながら一人満足げに歩き出す。
すると、駐車場にたむろしていたガラの悪そうな男3人が近づいてくる気配がした。
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