青い月の夜に


「類は……俺、なんだ」




ハルキの言葉に心臓が大きく跳ねる。




ハルキが類さん……?




「ウソ……髪の色違うもん。それに、類さんはピアスしてないし」




私の言葉にハルキは手を頭にやると、髪を引っ張った。




そして、それはいとも簡単に取れた。




「ウイッグなんだよ」




ハルキの地毛は類さんと同じ柔らかいブラウンだった。




そしてハルキはピアスも外した。



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