青い月の夜に
「だから、俺は消えなきゃいけないんだ」
哀しそうに精一杯微笑んだハルキを見て、私の瞳から涙がいくつもこぼれ落ちる。
副人格は消えなければならない時が来る……。
その時がハルキにも来た。
「俺と類は繋がってるから、だから俺等2人共、真子に恋しちゃったのかもな」
だからって酷い。
こんな終わりなんて……。
初めからこんな終わりだってわかっていたなら……。
そう思って、私はかぶりを振る。
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