青い月の夜に
そう考えていたら、なんだか新鮮な空気を吸いたくなった。
クローゼットを開けて、少し悩む。
今日は、ハルキが特別可愛いって思ってくれる服を着たい。
そして、ガーリーな白いワンピースとデニムのベストを選んだ。
着替え終わると、鏡の前でくるっと一回転する。
「よし……」
自分の姿を確かめ、ピアスを耳に着けると玄関へ向かった。
靴も私が持っている中で一番かわいいものを履く。
そして玄関を開けると、涼しい風が頬を撫でた。