青い月の夜に
ハルキは私達がまだ離れられるうちに消えようとしているんだ。
離れられなくなってから消えてしまって、私がボロボロにならないように……。
立ち直れなくならないように。
だから、私が笑って見送れる私でいるうちに決断したんだ。
ハルキの優しさにまた涙がこぼれる。
涙がどんどん溢れてくる。
ハルキ、ありがとう。
大丈夫だよ。
私は今日、ちゃんと笑顔を見せるから。
だけど今は泣かせて……。
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