青い月の夜に


「ハルキが急にツケを払ってさ。ちょっと驚いたんだ」




浩介さんは、私の不安に答えるように言葉を続けた。




それと同時に私の前に置かれたオレンジジュース。




中の氷がカランと音をたてた。




それが妙に耳に響く。




私は浩介さんの言葉に息を呑む。




ハルキは準備をしている。




そう思った。




「だから、あいつがどこかへ行くつもりなのかと思ってさ」



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