青い月の夜に


「お、ハルキ来たよ。噂をすればだね」




浩介さんがそう言って私の頭をポンポンと叩く。




「あ、浩介、てめえ……真子に触んな」




私の頭に乗っていた浩介さんの手がパシッと払われる。




「ハルキ!」




私は弾かれたように顔を上げると、私の横に立っていたハルキの腰に抱きつく。




会いたかった。




ずっと会いたかったの。




こうやって触れたかった。



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