青い月の夜に


ギュッと抱きついた私の頭を優しくハルキの手が撫でる。




「熱烈な歓迎だな。俺ってすげぇ愛されてる?」




そう言って笑うハルキに、小さくバカ!と言って離れようとした。




それなのに、離れようとする体を引き寄せられてハルキの胸にきつく抱きとめられる。




「ふざけてゴメン。会いたかったよ、真子」




小さな囁きが耳元に落とされる。




感じたかった吐息。




触れたかった体温。




今、目の前にハルキがいる。



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