青い月の夜に


その言葉を言い終えた瞬間、唇に掠めるようにキスが落とされた。




ほんの一瞬、さりげなく。




私は目を見張ってハルキを見つめる。




そんな私を見てハルキは満足そうにニコニコしていた。




そして、体を離すと、固まる私を余所に浩介さんに話しかけている。




びっくりした。




唇の触れられた部分が熱い。




私は指で自分の唇に優しく触れた。



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