青い月の夜に


そして、入口を出て店の裏手に周る。




「どこに行くの?」




ハルキに手を引かれながら、店の裏まで行くとそこには大型バイクがあった。




ハルキはそのバイクに跨り、さっきのカギを差しこんで回すとエンジンが唸る。




「このバイクのキー。そんで、海行く」




それだけ言うと、私にヘルメットを手渡す。




「免許持ってたの!?」




意外なハルキの行動に驚いてしまう。




デートって言えば近場ばっかりだったから。



< 178 / 206 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop