青い月の夜に


「類が持ってる。ってことは俺も持ってるってことだろ?」




そう言っていたずらっぽく笑うとハルキはヘルメットをかぶった。




「それってありなの?」




「ありだろ?」




疑問に疑問で返されて言葉に詰まる。




私はありだと思うことにして、ヘルメットをかぶってハルキの後ろに腰を降ろした。




それを確認したハルキはエンジンを唸らせる。




そして、腕を掴まれてハルキの腰に回される。




体が密着する形になって胸が早鐘を打つ。




ギュッと密着したまま、バイクは走り出した。



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