青い月の夜に


「ん?真子、顔真っ赤じゃん」




私の顔にハルキの顔が近づく。




ハルキの吐息が頬に触れる。




「赤くないもん……それより近いって」




顔を背けてハルキの胸を押し返す。




「はいはい」




ハルキは両手を顔の横に上げると、少し後ろに下がった。




それでも私の胸の鼓動はどんどん速くなる。




壊れてしまうんじゃないかって程に。



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