青い月の夜に


「うん!」




再び走り出すけれど、砂に足を取られて上手く走れない。




かかとの高い靴なんて履かなきゃよかったと後悔する。




だから、思い切って私も靴を脱ぎ捨てた。




裸足になって水際まで歩く。




「おっせぇ」




「きゃっ!」




少しふて腐れた顔のハルキが私に水しぶきを掛ける。




そして、私の反応を見るとコロッと笑顔になった。



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