青い月の夜に


ニッと笑うハルキに私は頷く。




「別に図星じゃないけど会ってあげてもいいよ」




プイッと顔を背けると我ながら憎たらしく言っていた。




「ツンデレー!」




何故かそれにもハルキは喜んでいる。





不思議な男だと思う。




昨日は男3人を殴り飛ばしていたのに、今はこんなに無邪気なんだから。





「じゃあ、また明日の夜に会おうな。約束」




ハルキは小指を差し出す。



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