青い月の夜に


私を見てニッと八重歯を覗かせる。




「え、今から!?」




今から映画を観に行ったら、日付が変わってしまう。




ハルキは躊躇する私の手を取ると勢いよく引っ張った。




「ちょっ!ハルキ!」




私の声を無視してハルキはそのまま走りだす。




手を繋がれているので自然と私も駆け足になる。




走りながら繋がれた手を見て、胸がドキドキと高鳴った。



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