青い月の夜に
「真子……」
ハルキは優しい声色で私の名前を呼ぶと、指先で流れる涙を拭ってくれた。
「私も……ハルキが好き……」
小さく震えながら私は生まれて初めて告白の言葉を口にした。
私の言葉を聞くと、ハルキに力いっぱい抱きしめられた。
「好き……好き……」
私もハルキの背中に腕を回して抱きしめ返し、何度も呟いた。
本当に好きだと思った。
そして、ハルキも私を好きだと言ってくれる。
これ以上の幸せがあるだろうか。