青い月の夜に
波風


その日の夜10時。




携帯が着信を告げる。




ディスプレイには『ハルキ』の文字。




部屋で宿題をしていた私は慌てて通話ボタンを押す。




「もしもし!?」




少し間があってハルキが笑いだす。




「慣れろよ。慌てすぎだろ」




ハルキの無邪気な笑顔が簡単に想像できた。




「今から出てこれないか?いつもの公園」



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