青い月の夜に


「行く!」




突然の提案だったけれど、私は考える間もなく答えた。




悩む必要なんかない。




「即答だな。待ってる」




また少し笑ったハルキはもう公園に来ているようだ。




家族には簡単に言い訳をして、携帯をジーンズのポケットに入れると急いで家を飛び出した。




昼間はまだまだ夏の日差しだが、夜は少し涼しくなってきた気がする。




風が爽やかな夜。




私は住宅街を駆け抜けた。



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