青い月の夜に


「やっと来てくれた」




私の横に腰を降ろした類さんが私を見つめて嬉しそうに言う。




「待っていてくれたんですか……?」




私の問いに類さんはゆっくりと頷く。




「うん、君に会いたかった」




そう言って、類さんはスケッチブックを広げる。




その言葉に胸が温かくなる。




「ありがとう、ございます……」




類さんの優しい声と笑顔に、心が解されていく。



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