キャンドルをきみと




……………



『ピンポイントでヒールをはさむ楓の特技も
たまには役に立つんだ。』

「ちょっと、悠!
全然特技じゃないし!」







あの日のことを
聞いた一言目がそれ?



なんか馬鹿にされてる…







『冗談だよ!

安心したの。』


「…安心?」


『そ。
楓もちゃんと恋出来るようになったんだね。』


「名前も知らない人だよ?

まだ恋ってわけじゃ…」


『いーのいーの。

誰を紹介してもトキメキすらしなかった楓に
気になる人が出来たってだけで大前進なんだから!』









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