キャンドルをきみと



「しかも、みんなの前で好き好き言うんだもん。

ホントに好きなわけないじゃん。」




「…なんか、貴大くんが可哀相になってきた。

けど、嫌なら嫌って言いな。
そのくらいじゃ気まずくはなんないから。」



「そう?
でもね、私が困ってると『またフラれちゃったよー』って言って先輩にからかわれるっていう流れができててさ。

今更言いづらいんだ。」



「まあ、楓は男に免疫なさすぎだから仕方ないか。

しばらくは笑って流しときな。」


…全然解決されてないんだけど。



「あ、例の隼人さん?
あの人に相談してみるとかは?

ぐっと距離が縮まるかもよー?」


「うーん…」


「とにかくあんまり考え過ぎないことが1番だよ。
一人で突っ走ってもいいことないんだから。」









.
< 34 / 43 >

この作品をシェア

pagetop